天田城介(josukeamada.com)講義関連
2005年度 老人福祉論T・U(一福・福環・二福ほか)3年次以降開設科目

天田城介(AMADA Josuke)
最終更新日:2005.03.20


◆2005年度は、カリキュラム改革の移行期にあるため、一福・福環では、3年次以上を対象に水曜日の2時限に老人福祉論T(春学期)と老人福祉論U(秋学期)を行うと同時に、2年次の学生さんを対象に老人福祉論Tを秋学期に開講します(老人福祉論Uは2006年度春学期開講)。二福では3年次と2年次の合併とし、秋学期に前時限と後時限の連続開講とします。
2005年度〜2006年度老人福祉論T・U

【講義日時】
老人福祉論T・U(一福・福環)  水曜日 2時限(春学期・秋学期)   721教室
老人福祉論T・U(二福)      水曜日 前時限・後時限(秋学期)  1131教室

【講義資料】
 毎回、レジュメを配布しています。紙の節約のため、できることならテキスト・データで配布したいと思っています。ご協力してくださる方は、天田までメール等でご連絡下さい。

●希望する方には一年分のテキスト・データを送付します。天田までメール等でご連絡下さい。

【老人福祉論T概要】
 高齢化を主要特性とする現代社会において、老いを生きる人々が福祉サービスを利用することとは一体どのような意味があるのかを理解することを本講義の目的とする。その上で、現在の日本社会における老人福祉の社会的背景、老人福祉の理念・目的、あるいは介護保険制度の概要を説明し、それらのサービスの体系・内容・利用手続きなどの具体的な実践活動について詳説する。 とりわけ介護保険導入によってこれまでの老人福祉ないし老人医療制度がどのように変化し、また現実のサービス・プロヴァイダーはどのように戦略的な対応をとらざるを得ない状況にあるのかについても解説する。その上で、病をもつ高齢者、障害をもつ高齢者、介護を必要とする高齢者はいかなる現実に曝されているのか、そしてどのようにそうした現実に抗って生きているのかを、当事者の視点から丹念に読み解くことを目指していきたい。
 以上のような講義を進めた後に、具体的な高齢者個人に照準した上で、老いを抱えながら生きる当事者の意識やアイデンティティを明らかにし、家族やコミュニティとの関係、社会政策との関係、国家との関係についても考察していく。
 授業では、可能な限り身近で日常的な老人福祉の現場の具体的事例を多用・参照しながら、老人福祉論のエッセンスとその醍醐味を講義していく予定なので、授業への積極的参加を期待したい。また、高齢の当事者の方々や現場の人たちによるゲスト講義も実施する予定である。

【老人福祉論U概要】
  本講義では、はじめにビデオを使用しつつ幾つかの具体的ケースを分析した上で、高齢者福祉の現状と歴史を正確に理解し、介護保険制度の目的や制度の内実(運営・財源・給付の現状)を現実に介護保険を利用する高齢者の視点から解説し、 現在の介護保険のもとで実際にどのようなケアサービスが提供されているのか、あるいは提供されていないのかを考察していく。
 以上のような知識を身につけた後で、現状の老人福祉の問題点を照射していくが、たんにその原因を介護保険制度の不備や現実のサービスの量的不足といった「一般的な問題」としてのみ理解するのではなく、当事者の視点から、どのような社会的機制においていかなる事態が生じているのか、あるいはそれはいかなる関係性のもとにおいて生起しているのかを、具体的な事例に即して、当事者の視点から各自が考究することを通じて、それぞれが 「老人福祉とは何か、何が大切なのか、何が求められているのか」 を問い直していく作業を行う予定である。各学生が 「老人福祉」を問い直してゆく力量を身につけること、これを本講義の着地点としたい。
 本講義では、可能な限り具体的な事例を用いて、講義内容をケアプランに活用する練習も行う予定である。 また、新聞記事やビデオやスライドを利用して具体的事例を参照しながら、実際の高齢者福祉の実践、具体的な生活支援の問題点もそれぞれに考えてもらう。また、高齢の当事者の方々や現場の人たちによるゲスト講義も実施する予定である。
 したがって、全ての学生に対して授業への積極的参加を期待したい。

【評定方法ならにびテキスト等】(老人福祉論T)
●評価は、出席ならびに授業中に随時指定する小レポート(50%)、学年末レポート(50%)で評価する。小レポートは課題やテーマに沿って分析作業を行ってもらうレポートを数回実施する予定である。学期末レポートはA4用紙40字×40行で5枚以上(400字詰め原稿用紙に換算して20枚以上)を枚数規定とする。テーマは追って説明する。
●テキスト:特定のテキストは使用せず、毎回プリントを配布する。
●参考文献:参考文献は随時授業中に紹介する。関心のある学生には適時、大量の文献リストを配布する。

【年間スケジュール】(一福・福環)
第01回(04月13日) 老人福祉論の視座T―思考実験、別様なる視点の可能性
第01回(04月20日) 老人福祉論の視座U―思考実験、新聞記事のケア的解釈
第03回(04月27日) 高齢社会論T―エイジング、未曾有の高齢化、人口転換、少子化、人口減少社会、世界の高齢化
●休日(05月04日) 
第04回(05月11日) 高齢社会論U―歴史の意図せざる結果としての高齢化、異議申し立ての時代のあとで
第05回(05月18日) 高齢社会論V―高齢社会の含意と可能性
第06回(05月25日) 「老人」論―「老人」「高齢者」の構築性、老いの両義性、制度としてのエイジング
第07回(06月01日) ライフサイクル論―ライフサイクル、ライフコース、「老年期」の発見
第08回(06月08日) 老人福祉制度論T―老人保健福祉制度の歴史的変容
第09回(06月15日) 老人福祉制度論U―老人福祉サービスの時空間分析
第10回(06月22日) 老人福祉制度論V―介護保険制度とケアマネジメントの解読
第11回(06月29日) ケアプランの作成T―高齢夫婦の心中事件からの解釈
第12回(07月06日) ケアプランの作成U―事例のケア的解釈とケアプランの作成
第13回(07月13日) ケア論T―ケアの意味性、ケアの相互性、老いと時間、高齢者ケアの可能性
第14回(◆補講日) 実践への離陸―老人福祉制度の全体像、実習との関連性

第01回(09月28日) 老人福祉論の視座―老人福祉論Tの復習、思考実験、高齢者の自己差別化
第02回(10月05日) 援助活動の実践T―援助活動の実践 自己差別化からの脱却、ナラティブ論
第03回(10月12日) 援助活動の実践U―援助活動の実践 ターミナルケア論、脱専門化論
第04回(10月19日) 福祉市民事業論―福祉NPOの市民事業化、ボランティア、民間サービスの現実
第05回(10月26日) 地域福祉実践論―住民自治論、コミュニティ論、国民国家と地域
第06回(11月02日) 援助活動の実践V―援助活動の実践 悪循環のループ、施設論、脱施設化論
第07回(11月09日) 援助活動の実践W―援助活動の実践 当事者論、アンペイドワーク論、制度化論
第08回(11月16日) 介護保険論T―保険という機構、分配と贈与、公正と正義
●休日(11月23日) 
第09回(11月30日) 介護保険論U―介護保険制度の陥穽、「改正」議論の検証、「ADL/要介護認定」再考、制度的ジレンマ
第10回(12月07日) ケアマネジメント論T―ケアマネジメントの課題と限界、ケアマネジメントの国際比較論
第11回(12月14日) 高齢者福祉環境論―高齢者福祉環境論、小規模多機能サービス拠点論の落とし穴
第12回(12月21日) ケア論V―ケアと家族/ジェンダー/セクシュアリティ、ケアワーク論、アンペイドワーク
第13回(01月11日) ケア論W―歴史と個人史、老いの祝福、可能性としての高齢社会
第14回(01月18日) ケア論X―職業としての高齢者ケア、「専門職」論、ケアの思想、老人福祉の正当性の根拠

【年間スケジュール】(二福/秋学期 前時限・後時限連続)
第01回(09月28日) 老人福祉論の視座T―思考実験、別様なる視点の可能性
第02回(10月05日) 老人福祉論の視座U―思考実験、新聞記事のケア的解釈
第03回(10月12日) 高齢社会論T―エイジング、未曾有の高齢化、人口転換、少子化、人口減少社会、世界の高齢化
第04回(10月19日) 高齢社会論U―歴史の意図せざる結果としての高齢化、異議申し立ての時代のあとで
第05回(10月26日) 高齢社会論V―高齢社会の含意と可能性
第06回(11月02日) 「老人」論―「老人」「高齢者」の構築性、老いの両義性、制度としてのエイジング
第07回(11月09日) ライフサイクル論―ライフサイクル、ライフコース、「老年期」の発見
第08回(11月16日) 老人福祉制度論T―老人保健福祉制度の歴史的変容
●休日(11月23日) 
第09回(11月30日) 老人福祉制度論U―老人福祉サービスの時空間分析
第10回(12月07日) 老人福祉制度論V―介護保険制度とケアマネジメントの解読
第11回(12月14日) ケアプランの作成T―高齢夫婦の心中事件からの解釈
第12回(12月21日) ケアプランの作成U―事例のケア的解釈とケアプランの作成
第13回(01月11日) ケア論T―ケアの意味性、ケアの相互性、老いと時間、高齢者ケアの可能性
第14回(01月18日) 実践への離陸―老人福祉制度の全体像、実習との関連性

第01回(09月28日) 老人福祉論の視座―老人福祉論Tの復習、思考実験、高齢者の自己差別化
第02回(10月05日) 援助活動の実践T―援助活動の実践 自己差別化からの脱却、ナラティブ論
第03回(10月12日) 援助活動の実践U―援助活動の実践 ターミナルケア論、脱専門化論
第04回(10月19日) 福祉市民事業論―福祉NPOの市民事業化、ボランティア、民間サービスの現実
第05回(10月26日) 地域福祉実践論―住民自治論、コミュニティ論、国民国家と地域
第06回(11月02日) 援助活動の実践V―援助活動の実践 悪循環のループ、施設論、脱施設化論
第07回(11月09日) 援助活動の実践W―援助活動の実践 当事者論、アンペイドワーク論、制度化論
第08回(11月16日) 介護保険論T―介護保険論、介護保険下における現実、ケース分析
●休日(11月23日) 
第09回(11月30日) 介護保険論U―介護保険制度の陥穽、「改正」議論の検証、「ADL/要介護認定」再考、制度的ジレンマ
第10回(12月07日) ケアマネジメント論T―ケアマネジメントの課題と限界、ケアマネジメントの国際比較論
第11回(12月14日) 高齢者福祉環境論―高齢者の福祉環境論、小規模多機能サービス拠点論の落とし穴
第12回(12月21日) ケア論V―ケアと家族/ジェンダー/セクシュアリティ、ケアワーク論、アンペイドワーク
第13回(01月11日) ケア論W―歴史と個人史、老いの祝福、可能性としての高齢社会
第14回(01月18日) ケア論X―職業としての高齢者ケア、「専門職」論、ケアの思想、老人福祉の正当性の根拠

【学期末レポート(春学期)】(資料配布A3/8枚)
●評価は、出席ならびに授業中に随時指定する小レポート(50%)、学年末レポート(50%)で評価する。小レポートは課題やテーマに沿って分析作業を行ってもらうレポートを数回実施する予定である。学期末レポートはA4用紙40字×40行で5枚以上(400字詰め原稿用紙に換算して20枚以上)を枚数規定とする。テーマは追って説明する。
●テキスト:特定のテキストは使用せず、毎回プリントを配布する。
●参考文献:参考文献は随時授業中に紹介する。関心のある学生には適時、大量の文献リストを配布する。

天田城介(josukeamada.com)講義関連