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| 2005年度 ハンセン病講義 |
天田城介(AMADA Josuke)
最終更新日:2005.03.20
【担当】
羽江忠彦・天田城介
【講義日時】
ハンセン病講義 火曜日2時限(秋学期) 1163教室
【講義資料】
随時レジュメを配布しています。
【概要】
本講義では、講義名を「〈ハンセン病〉講義」としているように、「ハンセン病」を医学に還元される問題としてだけではなく、人々の意識や社会、そして歴史と深く関連する問題として捉えなおし、本学独自の先駆的取り組みとして研究と教育に寄与することを目指すものとする。したがって、本講義ではハンセン病の歴史、ハンセン病当事者の生きてきた軌跡や現在の状況、あるいはハンセン病問題を構成している機制について探求することを通じて、〈病、医療と人間〉の本質について考察していくことを最大のねらいとしている。したがって、〈ハンセン病〉を照らし出すためには医学、歴史学、社会学、政治学、法学、宗教学、倫理学、文学などの広範な研究アプローチから考える必要があり、多角的かつ複眼的な視点を提示していくことになる。
なお、本年度の講義では「熊本からハンセン病を問うこと」に力点を置き、講義担当者は熊本在住者を中心とする。また、講義全体の1/3にあたる4回は専任教員が担当し、本学での取り組みを明確にしたい。加えて、本講義で目指すべき決重要な点としては、本学教員が積極的に講義を行うことを通じて新たな研究と教育に寄与する同時に、「水俣学」とともに熊本から世界へと情報を発信することを教員、学生、招聘講師が協働で行う点にある。
したがって、本講義においては全国ハンセン病療養所入所者協議会会長、菊地恵楓園自治会長(支部長)、恵楓園の当事者夫婦、待労院の当事者、回春病院の元入所者、竜田寮に関わってきた人々、ハンセン病国家賠償請求訴訟原告、ハンセン病療養所退所者の順に講師として登壇してもらうことによって、プログラム全体が「熊本ハンセン病問題とその歴史」の物語となるように構成をしている。その意味で、全ての履修生に対して講義への積極的参加を期待したい。
以上のように、本講義では、「水俣学」と同様に、多くの講師陣を招聘して講義を展開することからも、第一段階として、本年度は熊本から〈ハンセン病〉を捉えなおした上で、第二段階の次年度以降は国内および国際的な視点から学生が〈ハンセン病〉を理解し得るプログラムとする予定である。その後、より多角的かつ重層的な視点から〈ハンセン病〉問題を基軸に考察することを通じて、〈病、医療と人間〉を理解することができるよう目指していくものである。
また、菊池恵楓園の訪問や「あつい壁」の上映会などを行うことも組み込む予定である。
●テキスト:特定のテキストは使用せず、適宜プリントを配布する。
●参考文献:参考文献は講義中に随時紹介する。
●現地訪問(**月**日)国立ハンセン病療養所菊池恵楓園を訪問
●映画上映(**月**日)「あつい壁」の上映会
【スケジュール】
第01回(09月27日) ハンセン病問題と私たちの出会いを目指して
●羽江忠彦(熊本学園大学商学部)
第02回(10月04日) 黒川温泉宿泊拒否事件から差別を考える
◎太田明(菊池恵楓園前自治会長)
第03回(10月11日) ハンセン病当事者、その抵抗と軌跡
◎工藤昌敏(菊池恵楓園自治会長)
第04回(10月18日) ハンセン病の歴史から考える
●天田城介(熊本学園大学社会福祉学部)
第05回(10月25日) ハンセン病療養所において夫婦で生きる
◎杉野芳武(菊池恵楓園自治会員)+杉野佳子(『菊池野』編集長)
第06回(11月01日) 待労院で生きる
◎井手隆士(琵琶崎待労院入所者)+原田アキ子(待労院看護師)
第07回(11月08日) ハンセン病当事者の過去と未来
●天田城介(熊本学園大学社会福祉学部)
第08回(11月15日) 回春病院の歴史から考える
◎小笠原嘉祐(社会福祉法人リデルライト老人ホーム理事長)+川端トミ子(元回春病院入所者/菊地恵楓園入所者)
第09回(11月22日) ハンセン病療養所を退所して生きる
◎中修一(菊池恵楓園退所者の会「ひまわりの会」副代表)
第10回(11月29日) 黒髪校事件から差別を考える
◎小笠原嘉祐(社会福祉法人リデルライト老人ホーム理事長)+浜砂美幸(熊本リハビリテーション学院)+森美代子(元竜田寮保育士)+木村チヅエ(元竜田寮保育士)
第11回(12月06日) ハンセン病と水俣病
●原田正純(熊本学園大学社会福祉学部)
第12回(12月13日) ハンセン病家族として生きる
◎新田良子(ハンセン病遺族・家族の会「れんげ草の会」副会長)
第13回(12月20日) ハンセン病国家賠償請求訴訟の中で生きる
◎志村康(菊池恵楓園自治会副会長・西日本原告団副団長)
休 講(01月10日) 月曜日の振替授業日
第14回(01月17日) 再びハンセン病当事者の生と自分を重ねて
●羽江忠彦(熊本学園大学商学部)
●は学内教員です。◎は外部講師。
◆参加(**月**日) 国立ハンセン病療養所菊池恵楓園を訪問
◆ 参加(**月**日) 「あつい壁」の上映会
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