天田城介(josukeamada.com)講義関連
2005年度 ソーシャルワーク・リサーチ特殊研究(大学院)

天田城介(AMADA Josuke)
最終更新日:2005.03.31


【担当】
守弘仁志・天田城介

【講義日時】
ソーシャルワーク・リサーチ特殊研究  月曜日前時限  場所未定

【資料】
●資料を大量に配布します。また、天田がこれまで書いてきた論文や執筆中の草稿などを全て配布します。
●春学期中にリサーチ・デザインを作成するため、適宜、前時限・後時限の連続講義を行います。

【講義概要】
 本講義では社会福祉学に必要不可欠な社会調査法の基礎的知識の習得を念頭に置き、社会調査の歴史と現在の理論的状況について解説をした上で、社会調査の目的と実際に社会調査を展開する際に必要な一連の実施手順などについても説明を行っていく。その上で、社会福祉学のみならず、現在の社会福祉学を習得する上で欠かすことのできない「量的調査法」と「質的調査法」のそれぞれについて具体的かつ実践的な学びを深めていく。
 本講義、守弘担当部分では主に量的な調査法の研究を行う。ただし、「社会調査論」という論的研究ではなく、ソーシャルワークの実践的な現場に即した調査法は研究するものとする。したがって、ここでは各履修者の持つ問題意識がどのように調査票の質問に反映されるべきなのか、あるいは想定される回答はどのようなものか、等を考慮しつつ、調査結果という「像」をそのように描いてゆくか、について研究してゆきたい。
 本講義の天田担当部分では主としていわゆる「質的調査法」についての研究を行う。最初に質的調査法に共通する社会観や方法論を概説した上で、多様な調査方法(事例分析法、参与観察法、インタビュー法、グループインタビュー法、ライフストーリー法、エスノグラフィー、エスノメソドロジー的会話分析法、ナラティブ・アプローチ、言説分析など)の特徴を、実際に履修生の皆さんに収集してもらった具体的な調査データをともに分析する作業を通して理解することを目指す。

【年間計画】
@社会調査に関する基礎的知識の習得
A社会調査を展開する際に必要な一連の実施手順の実践的な習得
B量的調査法・質的調査法それぞれの調査法によるデータの収集
C量的調査法・質的調査法それぞれの調査法によるデータの分析と解釈(共同作業)
D分析方法と解釈方法の洗練化、論文の作成方法の習熟

【文献】
◆特定のテキストは使用しない。随時文献を紹介するか、適宜プリントを配布する。

【さしあたり読んでおくべき文献】
◆坂田周一.2003.『社会福祉リサーチ』有斐閣.
◆森岡清志.1998.『ガイドブック社会調査』日本評論社.
◆Emerson R.M..Fretz R.I. & Shaw L.L..1995.Writing Ethnographic Fieldnotes.The University of Chicago Press.=佐藤郁哉・好井裕明・山田富秋訳.1998.『方法としてのフィールドノート―現地取材から物語作成まで』新曜社.
◆Hans Zeisel.1985.Say It with Figures.6th Edition.Haper & Row.=佐藤郁哉訳.2005.『数字で語る―社会統計学入門』新曜社.
◆Maanen J. V..1988.Tales from The Field;On Writing Ethnography.University of Chicago Press.=森川渉訳.1999.『フィールドワークの物語―エスノグラフィーの文章作法』現代書館.
◆佐藤郁哉.1992.『フィールドワーク―書を持って街へ出よう』新曜社.
◆佐藤郁哉.2003.『フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる』新曜社.
◆佐藤郁哉・山田真茂留.2004.『制度と文化―組織を動かす見えない力』日本経済新聞社.
◆好井裕明.1999.『批判的エスノメソドロジーの語り』新曜社.
◆好井裕明・桜井厚編.2000.『フィールドワークの経験』せりか書房.
◆好井裕明・山田富秋編.2002.『実践のフィールドワーク』せりか書房

【連絡事項】
◆大学院の院生室ではデータ解析ソフト(Excel、SPSS等)を使用できますし、またフィールドワークに出かける時などはICレコーダーやデジタルカメラを借りることができます。実際に水俣現地調査に行く前に「お試し」で使っておくとよいでしょう。
◆大学院講義「ソーシャルワーク・リサーチ特殊研究」のML(メーリングリスト)を作成します。講義開始後すぐに天田(josuke@kumagaku.ac.jp)までメールをください。水俣現地調査の進行状況等も含めてメールにてアナウンスします。

【年間スケジュール】
【講義日程】春学期
第01回(04月11日) オリエンテーション、社会調査の基礎、【守弘・天田】
第02回(04月18日) 量的調査とは【守弘@】
第03回(04月25日) 調査対象の理解【守弘A】
第04回(05月02日) 問題意識の確定(1)【守弘B】
第05回(05月09日) 問題意識の確定(2)【守弘C】
第06回(05月16日) 質問紙の作成(1)【守弘D】
第07回(05月23日) 質問紙の作成(2)【守弘E】
◆休講 (05月30日) 創立記念日のため休講
第08回(06月06日) フィールドワークの醍醐味【天田@】
第09回(06月13日) フィールドワークの困難と可能性【天田A】
第10回(06月20日) 研究方法論の設定【天田B】
第11回(06月27日) リサーチ・デザインの確定(1)【天田C】
第12回(07月04日) リサーチ・デザインの確定(2)【天田D】
第13回(07月11日) リサーチ・デザインの確定(3)、調査実施への離陸【守弘・天田】

【講義日程】秋学期
第14回(09月26日) 調査票の整理と集計にあたって【守弘F】
第15回(10月03日) 調査票の集計【守弘G】
◆休日 (10月10日) 体育の日のため休講
第16回(10月17日) 単純集計からの理解【守弘H】
第17回(10月24日) 調査結果の解析(1)【守弘I】
第18回(10月31日) 調査結果の解析(2)【守弘J】
第19回(11月07日) 調査データ集計ならびにトランスクリプトの作成【天田E】
第20回(11月14日) 理論的視座の設定とデータの解読方法【天田F】
第21回(11月21日) 調査データの解読(1)【天田G】
第22回(11月28日) 調査データの解読(2)【天田H】
第23回(12月05日) 調査データの解読(3)【天田I】
第24回(12月12日) 調査結果の報告【天田J】
第25回(12月19日) 論文の作成方法【天田K】
◆休日 (01月09日) 成人の日のため休講
第26回(01月16日) 量的研究・質的研究の調査結果と方法論の検討(前後)【守弘・天田】

◆締切(02月上旬) 調査報告書の提出

【アナウンス】
◆福祉環境学方法論特殊研究(春学期)(原田ほか)を同時に履修していること。社会福祉学専攻の院生も同様にソーシャルワーク・リサーチ特殊研究と福祉環境学方法論特殊研究、ならびに社会調査方法論特殊研究(秋学期)(守弘)を履修するようにするとよいでしょう。

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