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| 2004年度 高齢者福祉特殊研究(大学院) |
天田城介(AMADA Josuke)
最終更新日:2004.12.23
【講義日時】
高齢者福祉特殊研究 月曜日前時限 117Cゼミ室
【講義資料】
随時レジュメを配布。その他資料も大量に配布します。
最初は、天田の執筆した『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』(多賀出版)と『老い衰えゆく自己の/と自由』(ハーベスト社)の一部をコピーして配布します。後者は社会福祉研究所の叢書として刊行してありますので、社会福祉研究所に立ち寄って確認してみてください。
【講義概要】
1960年代の米国において高齢者による当事者運動の展開にシンクロするようにして、エイジング(aging)に関する研究は認識論的転回を経由することになった。こうした学問上の歴史的文脈を正確に押さえておくことは、未曾有の高齢化(aging)を遂げつつある現代社会における個人の老い(aging)を理解する上で、決定的に重要な点である。
したがって、本講義では、はじめに、エイジングの機制や過程、ならびに高齢者に関する諸現象・諸問題を研究対象とする比較的新しい学際分野である老年学(gerontology)と、当事者運動の高まりの中でその研究視座と枠組みを自ら問い直していったエイジング・スタディーズ(aging studies)の学問的立脚点の差異を確認した上で、〈老い〉を語る者=研究者の立場性(positionality)を理論的に検討していきたい。
更には、現在のエイジング・スタディーズを中心に、事例分析法、ライフストーリー法、グループインタビュー法、エスノグラフィー、エスノメソドロジー、グラウンデッド・セオリー、ナラティブ・アプローチなどの、いわゆる「質的方法論」が成熟化してきた歴史的文脈を理解すると同時に、方法論についても習熟を深めていきたい(皆さんに関心があれば、各自で質的研究法を用いて興味のある現象を分析する作業を平行して行ってみたい)。
以上の作業を通じて、高齢者福祉への新たな視座と方法論を習得していく。
【年間計画】
@ 老年学(とりわけ社会老年学)と関連領域についての理論的検討
A クリティカル・ジェロントロジーとラディカル・エイジングの概括
B エイジング・スタディーズの現在性とその歴史的文脈の理解
C エイジング・スタディーズにおける研究方法論の習得
D エイジング・スタディーズの立脚点と研究者の立場性の考究
【テキスト】
天田城介.2003.『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』多賀出版.(授業中割引価格で販売/無料で長期間の貸し出し)
天田城介.2004.『老い衰えゆく自己の/と自由――高齢者ケアの社会学的実践論』ハーベスト社.(社会福祉研究所叢書となっています)
【参考文献】
◆Binstock R.H. & Geroge L.K..2001.Handbook of Aging and the Social Science.5th. ed.Academic Press.
◆Gubrium J.F. & Holstein J.A..2001.The New Language of Qualitative Method.Oxford University Press.
◆Gubrium J.F. & Holstein J.A..2002.Handbook of Interview Research.Sage.
◆Gubrium J.F. & Holstein J.A..2003.Postmodern Interviewing.Sage.
◆Gubrium J.F. & Holstein J.A..2003.Inside Interviewing.Sage.
◆Gubrium J.F. & Sankar A..1994.Qualitative Methods in Aging Research.JAI Press.
◆Green B.S..1993.Gerontology and the Construction of Old Age;A Study in Discourse Analysis.Springer.
◆Kaufman S.R..1986.The Ageless Self;Source of Meaning in Later Life.The University of Wisconsin Press.=幾島幸子訳.1988.『エイジレス・セルフ』筑摩書房.
◆Macdonald B.,Rich C..1983.Look Me in the Eye;Old Women, Aging and Ageism.Spinsters/ Aunt Lute.=寺澤恵美子・山本博子訳.1994.『私の目を見て;レズビアンが語るエイジズム』ウィメンズブックストア松香堂・原柳舎.
【年間スケジュール】
第01回(04月12日) 自己紹介、講義概要の説明、今年度の予定、文献紹介
第02回(04月19日) 「老年学の招待」についての批判的検討
第03回(04月26日) 「老年学の現在」についての批判的検討
●休日(05月03日) (上記の文献をGW中に再度熟読しておくこと)
第04回(05月10日) 「老年学の招待」と「老年学の現在」の批判的検討
第05回(05月17日) 『ニューエイジング』第1章の批判的検討/構築問題の検討
第06回(05月24日) 『ニューエイジング』第2章の批判的検討/構築問題の検討
第07回(05月31日) 『ニューエイジング』第3章の批判的検討/構築問題の検討
第08回(06月07日) 『ニューエイジング』第4章の批判的検討
第09回(06月14日) 『ニューエイジング』第5章の批判的検討
第10回(06月21日) 『なぜ老人を介護するのか』第1・2章/第3・4章の批判的検討
●休講(06月28日) 休講にさせてください。
第11回(07月05日) 『なぜ老人を介護するのか』第5・6・終章の批判的検討
第12回(07月12日) 天田未発表論文「構築主義の向こう側」(仮題)の批判的検討
*夏期休業中の予定 方法論についての勉強会の開催(数回)
*夏期休業中はエイジング・スタディーズに関する論文を濫読してください。
第13回(09月27日) 『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』『老い衰えゆく自己の/と自由』の批判的検討
第14回(10月04日) 『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』『老い衰えゆく自己の/と自由』の批判的検討
●休日(10月11日) 文献を熟読しておくこと
第15回(10月18日) 天田からのリプライ
第16回(10月25日) 修士論文の発表(あるいは修論構想の発表)+方法論的検討
第17回(11月01日) 修士論文の発表(あるいは修論構想の発表)+方法論的検討
第18回(11月08日) 修士論文の発表(あるいは修論構想の発表)+方法論的検討
第19回(11月15日) 方法論についての批判的検討
●休講(11月22日) 休講にさせてください。
第20回(11月29日) 方法論についての批判的検討
第21回(12月06日) 方法論についての批判的検討
第22回(12月13日) 方法論についての批判的検討
第23回(12月20日) 方法論についての批判的検討
●休日(01月10日) 課題レポートの準備をしてください。
第24回(01月17日) 課題レポートの提出
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