天田城介(josukeamada.com)著書・論文など
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集中講義.
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科〔専門社会調査演習3(質的調査法)〕
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科集中講義.2006年8月7日(月)〜8月9日(水).於:立教大学新座キャンパス.

天田城介(AMADA Josuke)
配布資料作成:2006.08 最終更新日:2006.08


【シラバス】
http://wwwj.rikkyo.ac.jp/kyomu/in/07comu/Vd0/139_0_1.htmlからの引用

■科目コード/科目名  VD373/専門社会調査演習3(質的調査法)
■担当者(フリガナ)   天田 城介(アマダ ジヨウスケ)
■学期/単位数      前期/2単位
■備考            前期集中

■授業の目標
 社会調査における質的研究法を修得するとともに,様々な具体的な質的調査法に関する基本的理解を踏まえながら実践的な能力と技法を修得する。

■授業の内容
 新聞・雑誌記事,映像,放送,音楽などの質的データの分析法(内容分析や言説分析等)を修得すると同時に,様々な具体的な質的調査法(インタビュー調査,参与観察法,ドキュメント分析,フィールドワーク,ライフヒストリー分析,会話分析など)に関する基本的知識を踏まえつつ,実践的な能力と技法を修得する。

■授業計画
1 質的調査とは何か
2 質的調査法の社会観と方法論
3 内容分析
4 事例分析法,参与観察法
5 インタビュー法,フォーカスグループインタビュー
6 フィールドワーク
7 ライフヒストリー法
8 エスノグラフィー,エスノメソドロジー,ナラティブアプローチ,言説分析
9 質的データ集計ならびにトランスクリプトの作成
10 理論的視座の設定とデータの解読方法
11 調査データの解読
12 調査結果の解読
13 論文の作成方法

■成績評価方法・基準
 各自のテーマについて質的研究のリサーチ・デザインの作成状況ならびに課題についてのデータ解釈の達成度によって評価を行うものとする。

■テキスト
 随時文献を紹介するほか,適宜プリントを配布する。

■参考文献
 講義中に大量の参考文献を紹介する。

■その他(HP等)⇒URL変更にともない以下は修正
 http://www.josukeamada.com/index.html

【関連情報】
http://www.josukeamada.com/le/socialresearchsemi3-06.htm

【配布資料】
※「専門社会調査士」に関わる科目ということで、下記の内容をバランスよく網羅するように努めますが、講義自体は受講生の関心に応じて適宜変更して進めたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。(社会調査士資格認定機構のHP http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcbsr/index.htm参照)

立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科集中講義資料 於:立教大学新座キャンパス   060807(月)〜060809(水)

立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科「専門社会調査演習3(質的調査法)」講義資料
 ●天田城介 *E-mail:josuke.amada@nifty.com URL:http://www.josukeamada.com

0.方法を問うことによって思考可能となる問いのいくつか
・「一点突破全面展開」的な視点の位置(全体鳥瞰的視線から分析することの困難性)
・〈現実〉の縮減のありよう(その縮減の仕組み/仕掛けについて思考することの醍醐味)
・分析論理の構成(何を、どのように、いかなる方法で記述することがいかにして可能かを問うと同時に、記述する自らの立脚点と記述の効果についても問うてみる) 等々

1.質的調査とは何か?
・質的調査とは何か?
・なぜ質的調査の方法を学ぶのか?
・なぜ調査をしなければならないのか?
・質的調査のエッセンス
・質的調査の醍醐味と困難

2.質的調査法の歴史と方法論
・質的調査の歴史性
・質的調査の概説
・社会学における質的調査の位置
・調査するとはいかなる社会行為/実践であるのか?
・質的調査の技法(インタビュー、参与観察、ドキュメント分析)

3.調査と理論 
※左記のページを参照 http://www.josukeamada.com/bk/bsp97.htm
・質的調査における認識論
・視点の二重性――社会内在的視点/社会外在的視点
・歴史と比較
・質的調査における研究視座(概念の位置/データ分析の論理)
・「仮説検証型/問題発見型」という陳腐な構図からは思考しない

4.質的方法と量的方法
・「質的方法/量的方法」という構図からも思考しない
・社会学の歴史とその調査について
・実証とは何か?
・データとは何か?
・質的調査の代表性/信頼性/妥当性/客観性をいかに問うか?

5.フィールドワーク
・フィールドワークとは何か?
・フィールドワークの諸技法
・フィールドワークをいかに遂行するのか?
・フィールドワークの歴史(エスノグラフィー、モノグラフ…)
・フィールドワークとコミュニケーション
・フィールドワークの経験@:フィールドワークへの参入とアクセス
・フィールドワークの経験A:参加・観察・メモ(記録)
・ラポールとは何か?(ラポール問題の困難)
・フィールドワークの方法論
・フィールドワークにおいて何をいかに調べるのか?

6.参与観察
・参与観察とは何か?
・参与観察をいかにして遂行するのか?
・参与観察の実践
・参与観察の調査方法と分析
・参与観察における立ち位置について
・参与観察法の歴史的位置とその配置

7.インタビュー
・インタビューとは何か?
・インタビュー法をいかに遂行するのか?
・インタビュー法の実践
・インタビュー法における技法(手練手管?)
・社会関係としてのインタビュー(ラポールにおける困難)
・インタビュー法の特徴と具体的な方法

8.ライフヒストリー
・ライフヒストリーとは何か?
・ライフヒストリー法をいかに遂行するのか?
・ライフヒストリー法の実践
・参与観察とライフヒストリー
・ライフヒストリーと物語論の位置
・ライフヒストリーの理論と方法
・ライフヒストリー法における解釈
・ライフヒストリー法における語りと文脈

9.エスノグラフィー、エスノメソドロジー、ナラティブ・アプローチ、言説分析、…
・エスノグラフィーとは何か?
・エスノグラフィーをいかに遂行するのか?
・エスノメソドロジーとは何か?
・エスノメソドロジーをいかに遂行するのか?
・ナラティブ・アプローチとは何か?
・ナラティブ・アプローチをいかに遂行するのか?
・言説分析とは何か?
・言説分析をいかに遂行するのか?

10.質的調査の実際
・理論的視座の設定とデータの解読方法
・質的調査の準備(問いを立てる、先行研究の批判的検討、リサーチデザインの作成)
・調査のための諸手続き(依頼、紹介、アポイント、説明、同意、共通了解、…)
・記録すること(情報の収集、とにかく記録、テープ録音、テープ起こし、データ提示…)
・データ処理(コーディング、記録の再配置、編集、考察…)
・調査の段階においてやっておくべきこと

11.分析と解読
・いかにして分析をするのか?
・いかにして考察をするのか?
・データの分析とはいかにして可能となるのか?
・何をどのように記述することが可能か?

12.論文の作成方法
・発表する(発表の場の確認、発表資料の作成方法、技法と工夫…)
・レポートを書く(発表する場の確認、作成方法、技法と工夫)
・論文・報告書を書く(論文のスタイル、作成方法、技法と工夫、…)
・文章を書くという行為について

13.調査の/と倫理
※左記のページを参照 http://www.josukeamada.com/bk/bsp96.htm
・「調査の倫理」と「調査と倫理」
・フィールドワークにおける倫理
・「調整・対応可能なこと」は「倫理的であること」を意味しない。
・調査協力者への(その都度ごとにおける)説明と同意
・フィールドワーカーの立場と倫理
・書くという行為による現実の変容について
・書くという行為をめぐる政治をめぐる問題

■最後に考えてみること
・「調査すること」の社会的位置/社会(科)学的意味
・考える/書くという行為をめぐる問い

【文献】(和書・翻訳本のいくつかのみ列記/その他はhttp://www.josukeamada.comを参照)
天田城介.2003.『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』多賀出版.
――――.2004.『老い衰えゆく自己の/と自由――高齢者ケアの社会学的実践論・当事者論』ハーベスト社.
――――.2006a.『〈老い衰えゆくこと〉の社会学【普及版】(仮題)』多賀出版.
――――.2006b.『「承認」と「物語」のむこう(仮題)』
――――.2006c.『死に放擲される老い(仮題)』
Clifford,James & Marcus,George E..1986.Writing Culture;The Poetics and Politics of Ethnography.California University Press.=春日直樹・足羽与志子・橋本和也・多和田裕司・西川麦訳.1996.『文化を書く』紀伊國屋書店.
――――.1988.The Predicament of Culture:Twentieth-Century Ethnography, Literature, and Art.Harvard University Press.=太田好信・慶田勝彦・清水展・浜本満・古谷嘉章ほか訳.2003.『文化の窮状――二十世紀の民族誌、文学、芸術』人文書院.
Emerson, Robert M..Fretz, Rachel I. & Shaw Linda L..1995.Writing Ethnographic Fieldnotes.The University of Chicago Press.=佐藤郁哉・好井裕明・山田富秋訳.1998.『方法としてのフィールドノート――現地取材から物語作成まで』新曜社.
Flick,Uwe.1995.Qualitative Forschung.Rowohlt Taschenbuch Verlag GmbH,Reinbek bei Hamburg.=小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子訳.2003.『質的研究入門――〈人間の科学〉のための方法論』春秋社.
Glaser, Barney & Strauss, Anselm L..1967.Discovery of Grounded Theory: Strategies for Qualitative Research.Aldine Publishing.=後藤隆.大出春江.水野節夫訳.1996.『データ対話型理論の発見』新曜社.
Gubrinm,Jaber F.& Holstein, James.1995.The Active Interview.Sage.=山田富秋・兼子一・倉石一郎・矢原隆行訳.2004..『アクティヴ・インタビュー――相互行為としての社会調査』せりか書房.
木下康仁.1999.『グラウンデッド・セオリー・アプローチ――質的実証研究の再生』弘文堂.
――――.2003.『グラウンデッド・セオリー・アプローチの実践――質的研究への誘い』弘文堂.
Lofland,John & Lofland Lyn H..1995.Analyzing Social Settings:A Guide to Qualitative Observation and Analysis.=進藤雄三・宝月誠訳.1997.『社会状況の分析――質的観察と分析の方法』恒星社厚生閣.
Maanen John. V..1988.Tales from The Field;On Writing Ethnography.University of Chicago Press.=森川渉訳.1999.『フィールドワークの物語――エスノグラフィーの文章作法』現代書館.
Merriam Sharan B..Qualitative Research and Case Study Applications in Education.Jossey-Bass.=堀薫夫・久保真人・成島美弥訳.2004.『質的調査法入門――教育における調査法とケ−ス・スタディ』ミネルヴァ書房.
中河伸俊・北澤毅・土井隆義編.2001.『社会構築主義のスペクトラム』ナカニシヤ書房.
野口裕二.2006.『ナラティブの臨床社会学』勁草書房.
Plummer K..1995.Telling Sexual Stories;Power.Change and Social World.Routledge.=桜井厚.好井裕明.小林多寿子訳.1998.『セクシュアル・ストーリーの時代――語りのポリティクス』新曜社.
桜井厚.2002.『インタビューの社会学――ライフストーリーの聞き方』せりか書房.
佐藤郁哉.2003.『フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる』新曜社.
佐藤俊樹編.2006.『言説分析の可能性――社会学的方法の迷宮から』東信堂.
平英美・中河伸俊編.2006.『新版 構築主義の社会学――実在論争を超えて』世界思想社.
好井裕明.1999.『批判的エスノメソドロジーの語り』新曜社.
――――.2006.『「あたりまえ」を疑う社会学――質的調査のセンス』光文社新書.
好井裕明・山田富秋編.2002.『実践のフィールドワーク』せりか書房.
上野千鶴子編.2001.『構築主義とは何か』勁草書房.

天田城介(josukeamada.com)著書・論文など